敏感肌さんの知っているようで知らないスキンケアのあれこれ。
どんなケアが正しいの?何を使えばいい?何が原因か分からない…そんな方も多いのでは?今回は敏感肌の基本のケアを今までの常識を覆しながら習得してくださいね。
脱敏感肌ができるかもしれないあなたのお肌の為に!
Contents
敏感肌って何?
当たり前のように使われる「敏感肌」という言葉ですが、これ実はちゃんとした定義ももたない言葉。化粧品のルールを定めた「薬機法」というものでは「お肌が弱い人」という表現が使えないように決められています。
でも「敏感肌」はOKなんです。
皆さんが何となく思っている「お肌が弱い人・敏感な人」そんなイメージの言葉です。
実際にどこかで定義されているわけではないですが、実際問題肌の刺激の感じ方や荒れやすさなどから肌質はそれぞれ差が出ます。中でも刺激やアレルゲンに反応しやすい肌の方もいます。
特にこれに代表されるのが「アトピー」と呼ばれる肌状態ですね。
だから誰かが「これは良い!」と言っても万人に当てはまる訳ではないことをまずは知っておきましょう。
【敏感肌のスキンケアの選び方のポイントは?】
敏感肌と呼ばれる人たちがすることは「化粧品が肌にとって刺激になるかどうか」を考えることです。保湿できるかな?ハリが出るかな?より先に「刺激になるかな?」を考えなくてはいけません。
ここも敏感肌の大変なところ。肌の強い人には何を使っても荒れなかったり、ヒリツキや痒みも感じたことないという方が一定数います。そういう場合と違って考えることがちょっと多め。
例えば「エタノール」の刺激を強く感じる方もいれば「精油」が合わない方、「界面活性剤」「乳化剤」が合わない方、それぞれです。
これを自分には何が合わないか見つけるまでが意外と大変で、何に反応しているか分からなかったりします。
- 合わない可能性のある成分を知る
- 出来る限り商品は成分で選ぶ
- 合わないものは無理に継続しない
最終ゴールは「合わないもの」を見つけ出す事です。ここにたどり着くまでが大変かもしれませんが、肌の観察とリスト化でかなり変わりますよ!
また、敏感肌さんの傾向として「敏感肌用」と書いてあれば何でも使っていいと考える方が非常に多いのですが、それこそが落とし穴だったりします。
先ほども書きましたが「敏感肌」というのは明確な定義がありません。つまり「化粧品」を作る時にも敏感肌に対する明確な基準が存在しないという事です。
例えば「○○は使ってはいけない」とか「△△はどのくらいの濃度までしかダメ」というような決まりがないので、ブランドや製品ごとに敏感肌用の基準は異なります。
それを知らず「敏感肌用」という言葉に飛びついてスキンケアを選ぶと痛い目を見ます。
【敏感肌】さんのスキンケアの使い方
- 自分に合わない成分のリスト化
- むやみに敏感肌用に飛びつかない
ここまでは先ほどの復習です。
そして使い方という点からもう一つ注意してほしいことがあります。それが「多量のスキンケアを重ねつけしないこと」。
化粧品は言い方を変えると「刺激物」。肌にとって良い物であるというよりは「刺激物」という考え方の方が正しいです。そんな刺激物を肌が敏感な人が多量に使うことのリスクを考えたことがありますか?
例えば敏感肌用の「化粧水」「美容液」「乳液」「クリーム」と重ねる。これが肌負担にならないわけがありません。
敏感肌の人は「いかに肌の上に乗せるものを少なくするか」というのが使い方の基本。肌が正常に機能していない人にとって、スキンケアはただの肌負担です。
「クリーム1つ」「バーム1つ」「オールインワン1つ」そんなチョイスが好ましいです。美容成分を求める気持ちはわかりますが、まずは「肌が正常に機能するために何が必要なのか」を考えましょう。
もし今「敏感肌用」のスキンケアを使っていて、これに当てはまるな…と思った方がいるならば「アイテム数」を減らしながら様子をみるのも一つの手です。
例えば「化粧水」「美容液」「乳液」「クリーム」から「美容液と乳液」をやめてみるとか、「化粧水と乳液」をやめてみるという始め方も良いと思います。
「乳液」「クリーム」を使っている方なら「クリーム」1つで十分です。美容液も成分次第では刺激が強いことも多いので、そこからやめてみるというのも一つの考え方。
肌が良い状態じゃないのに同じスキンケアを継続するというのはナンセンス。スキンケアが肌のバランスを保つ絶対的な存在ではありません。
「自称敏感肌」にならない為に
敏感肌は定義がないと言いました。
では自分が敏感肌だという女性は何を基準に「敏感肌」と名乗っているのでしょう。「私敏感肌なんです~」と相談されたことは山ほどありますが、話を聞いてみると皆自称敏感肌。
もともとの肌はそんなにもろくないのに、間違ったスキンケアやクレンジングを続けた結果「バリア機能」が上手く働かない敏感なよわよわお肌になってしまっているのです。
実は私も2年前までそうでした。
ありとあらゆるスキンケアアイテムを使って、一向に肌が綺麗にならないどころか「ニキビ」「赤み」「乾燥」「ヒリツキ」がひどくなるばかり。
自称敏感肌を作り上げる残念なスキンケアをいていたからです。全部やめて「水とオイル」の簡単なケアに変えてからは驚くほど肌が正常に機能するようになりました。
自称敏感肌さんの「敏感さ」は後天的なもの。自分で敏感にしてしまっているのです。だから一生敏感肌なんだ…と諦めるにはまだ早い。
自称敏感肌にならない為にはどうすればいいのか。まずは「肌の上に刺激物を乗せる量を減らす事=スキンケアを減らす」そして「選ぶ」ことです。
- 過剰なスキンケアをやめる
- クレンジング・洗顔の見直し
- メイク用品の見直し
- 紫外線対策を日常的に行う
難しいことはそんなにありません。ただ後天的な自称敏感肌さんは何か月も、何年も肌にとってマイナスなことを習慣にしているのが問題。それをやめることが「脱敏感肌」への道です。
クレンジングや洗顔で皮脂を洗い流してしまったり、メイク用品の肌負担が大きいものを使っていたりと要因は様々です。
【敏感肌さん】スキンケアの選び方とおすすめ品
いくつか商品をピックアップしながらこういうポイントということを紹介していきます。同じ商品を使うのがいい!というよりも、こうやって選べばいいんだなという事を習得してもらえると嬉しいです。
津田コスメ【スキンバリアバーム】(¥5,400)
(出典:津田コスメ公式サイト)
こちらは「津田コスメ」というドクターズコスメのブランドで、Instagramでも見たことがあるという方が多いのでは?
水を1滴も使わずシンプルに設計されたバームタイプの化粧品です。
【全成分】ワセリン、ミネラルオイル、酸化亜鉛、ポリエチレン、トコフェロール、アラントイン、グリチルレチン酸ステアリル、炭酸Mg、テトラヘ キシルデカン酸アスコルビル、ナイアシンアミド、セラミド2、トリスヘキシルデカン酸ピリドキシン
ワセリン・ミネラルオイルベースというのがまず第一の選択ポイント。本当に炎症がひどいときには私は「ワセリン単体」でケアをします。肌の中に効かせる成分ではなく、肌の保護膜になってくれるようなタイプ。
これだけシンプル設計でも、ヒト型セラミド・ビタミンE・ビタミンC誘導体・マグネシウム・亜鉛等肌に必要なものが補給できます。
先ほども書いたように「肌の上に乗せるものを減らす」という事はいかに効率のいいアイテムを選ぶかということでもあります。これはまさにそのタイプ。
1個で十分なスキンケアが出来ます。
リポタッチフェイスセラム(¥8,000)
実はこっそり私も使ってみている「リポタッチ」。篠崎さんという方が作られている化粧品で、Twitter界隈ではかなり有名なもの。
昨晩、初リポタッチ!皆さんが書いてるようにしゃばしゃばの液体で潤いが足りへんかも…てすっごく気になってんけど朝1トーン肌が明るくて感動😭しかも目尻の細かいしわがなくなってる……!!!感動😭😭
— 本町OL (@chinshu_rin) August 18, 2019
Twitterで探すとこんな感じの口コミで溢れています。そのせいか「ステマ」であると疑われるまでです。1本¥8,000とお値段は高めですが、皆さんそれでもリピートされている方が多いです。
この化粧品は「生体細胞膜構成成分に類似するリン脂質を基幹とした、皮膚への親和性の高い美容液」と記載があります。実際詳しい方でなければ意味不明ですよね。(笑)
【全成分】水 BG グリセリン ナイアシンアミド イソステアリルグリセリル 水添レシチン ペンチレングリコール 糖脂質 ヒアルロン酸Na コレステロール カンゾウ根エキス ポリクオタニウム-51 グリチルリチン酸2K メチルパラベン エチルパラベン フェノキシエタノール
エアレス容器の美容液で、これと「ワセリン」のみのケアを提唱しています。
簡単に言うと一般的な化粧品とはアプローチの仕方が違って、細胞を正常に整える感じのイメージですね。難しい…しかし、美容成分や蛇足的な成分は敏感肌の大敵ですから、これくらいの「必要最低限」をギュッとまとめた化粧品は強いです。
一番「シンプルケア」の理想形をいってるなと思う商品。
実際にTwitterで「リポタッチ」と検索すると驚くほどの口コミが出てきますよ~
メディコル:スキンリピッド(¥5,400)
これは「セラミド」をそのまま固めたようなバーム。(写真はトライアルのサイズ)
私も花粉で肌が揺らいで、何を使ってもしみてしまった時にはこれに助けられました。
ヒト型セラミドは元々肌に存在しますが、敏感肌の方や乾燥肌の方は圧倒的にこれが不足しています。正常な機能に戻すという意味で、このバームは心強い。
【全成分】トリパルミチン、パルミチン酸ヘキシルデシル、スクワラン(オリーブ)、トリミリスチン、トリオレイン、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸イソセチル、トリラウリン、ジオレイン酸グリセリル、ラウリン酸メチルヘプチル、コレステロール、セラミド6II、カルナウバロウ、セラミド2、セラミド3、ベヘン酸、グリチルレチン酸ステアリル
ヒト型セラミドって本来「半固形」の物質です。だから液体ものに入れる時はどうしても界面活性剤がついて回る成分。だけどこれは本来のセラミドの形に近くて、界面活性剤もなし。イメージとしては「細胞をつくる」というような感覚になります。
ここまで見て分かるように敏感肌さんにおすすめされる化粧品って「肌に元からある成分」を元にしているものばかりです。壊れた肌に対して「肌と類似している成分」を与えてあげる。とても理にかなっていると思いませんか?
スキンケアでは方向性を間違えると、効果ばかりを求めてむやみにお金をかけてしまいますが、原点に立ち返り何が肌にとって良いのか、「肌が喜ぶ」のはどんな製品か吟味してみましょう♡
まとめ
敏感肌は「何も使えない肌」ではありません。正しい知識と少しのアイテムの力があればいくらでも肌は変わります。是非スキンケアの参考にしてみて下さいね!